2015年、友人と沖縄を旅した時に行った沖縄の喫茶店。
那覇の国際通りにあり、周辺は観光客向けのお店が多く立ち並んでいます。今回ご紹介する「インシャラー」のお隣には有名なブルーシールアイスクリーム大湾店もあり、昼夜問わずとても活気がある通りです。
写真はないのですが、「インシャラー」の入口は「ブルーシールアイス」と「大湾洋服店」の間で、コーヒーミルのオブジェが目印。そこから階段で地下へと降ります。
中の様子が見えない、特に地下の喫茶店は入るのに勇気がいりますが、それ以上にワクワクします。
「インシャラー」異国情緒あふれるアラビア風の店内
入口付近の、店内の空間を仕切るアーチ型の壁。
公式サイトに書かれていましたが「インシャラー」は「コーヒー発祥の地アラビア」をテーマにしていて、柱のイズニックタイルや吊りランプ、クッションの柄など細かいところまでこだわりを感じます。
一歩踏み入れただけで異国に迷い込んだような気分になれるほど、徹底された空間です。私の頭の中では久保田早紀さんの『異邦人』がエンドレスで流れていました。
どこの席に座ろうか店内をうろうろしていると、突如広めの部屋に出会い驚きます。
どんな名前かわからないけれど、きっとアラビアンな音が鳴る楽器。
「インシャラー」の意味とお店の歴史
店名に、お店のことを描いた詩を見つけました。
店名の「インシャラー」は「インシ・アラー」…アラーの神のおぼしめしのままに という意味だそうです。
個人的に、地上の喧騒を遮断したような、今が昼か夜かも忘れさせてくれるような地下にある喫茶店が大好きなので洞窟のような空間はたまりませんでした。
加えて「インシャラー」は、沖縄からはるか遠くのなじみのない中東にまで思いを馳せずにはいられない不思議なムードがあり、旅人気分で過ごせる楽しさがあります。
「インシャラー」の創業は1974年。マスターのインタビューや詳しい歴史など山之内 遼さんの『47都道府県の純喫茶愛すべき110軒の記録と記憶』にも詳しく取り上げられています。店内には、著者の手紙とともに掲載ページが本棚に飾ってありました。
「インシャラー」のメニュー
アラビックコーヒー、トルココーヒー、ルシアンコーヒー、カフェジュレップ…と、珍しい種類のコーヒーが豊富に取り揃えられています。
また、メニューのイラストのように、カフェオレやダッチコーヒーを頼むと店員さんが上から注いでくれるサービスもあるようです。
食事系ではフレンチトーストや、なんとボルシチもいただけます。
インシャラーブレンド(420円)
一杯ごとに豆から挽いて出していただけるコーヒーからはどことなくスパイシーな香りがしました。
きっとこの空間でしか味わえない味。
帰り際、シール型のショップカードを頂きました。
アラビックコーヒーが飲める岡山の喫茶店はこちら↓
珈琲茶館インシャラー 店舗情報
【住所】沖縄県那覇市牧志1丁目3−63
【定休日】火曜 【営業時間】15時00分~21時00分