ツル茶ん【長崎・思案橋】九州最古の喫茶店でトルコライスを

(2017年訪問)

長崎の中心地にある九州最古の喫茶店〈ツル茶ん〉

最寄りバス停は「思案橋」 浜町アーケードの近くにあります。

店先には、私の大好きなモデル菊池亜希子さんのポスターが飾ってありました。

なんと〈ツル茶ん〉米寿88年と書かれています…!

みなさんお目当てはトルコライスとミルクセーキ

土曜のランチ時だったこともあり、店内はお客さんでいっぱい!ほぼ観光客の方のようです。席が空くまで二階に続く階段で並びました。

待っている間は、店内に飾られた昔の写真や新聞記事を眺めたり、店長が好きな音楽について綴っている『ツル茶んタイムス』という冊子を読んだりして過ごせるので、ちょっとツル茶んに詳しくなれます。

席についたらすぐ注文できるように、待ち時間にメニューを決めておくのがおすすめ。みなさん注文するのはほぼトルコライスとミルクセーキですが、ツル茶んのトルコライスは10種類もあるので結構悩みます。

トルコライスとは

ピラフ、ナポリタン、デミグラスソースのかかった豚カツが一皿に盛り付けられた料理のこと。

一見トルコと関係あると思いますが、豚肉を食べないトルコにはこのような料理は存在せず、正確な由来はわかっていません。

調べてみるとピラフが「ピラウ」というトルコ料理から由来するトルコ料理起源説や、ナポリタン、ピラフ、ポークカツの三種類が「トリコロール」のようであることから由来するトリコロール説など諸説あるようです。

〈ツル茶ん〉メニュー表

迷ってしまう10種類のトルコライス。

他にもカレー、オムライス、ピラフなどの単品メニューも頼めます。喫茶メニューは、一番人気の長崎風元祖ミルクセーキ(680円)やパフェなどなど。

朝9時-11時のモーニング(680円)では、なんと珈琲おかわり自由!

メニュー表には歴代のマッチコレクションも載っていました。

〈ツル茶ん〉歴史と店名の由来

1925年(大正14年)、新聞社の倉庫を改造して始めたツル茶ん。創業者は、長崎でも有名なモダンボーイだったそうです。

店名の「ツル茶ん」 口に出したくなるかわいらしい響きですよね。

メニュー表に載っているコラムでは、何故モボなのに欧風カタカナ名のかっこいい店名にしなかったのか?と突っ込まれていますがちゃんと由来がありました。

店名〈ツル茶ん〉の由来は、長崎港が上空から見ると鶴が羽を広げているように見え、鶴の港と呼ばれていることから「鶴の港の長崎にはじめて生まれた喫茶店」という意味で、“ツル茶ん”と名付けられたそうです。(長崎バスHPより)

長崎バス(長崎自動車株式会社)
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ツル茶んクラシック

ちなみに〈ツル茶ん〉のほかにも長崎市公会堂前に〈ツル茶んクラシック〉という支店もあります。こちらはもっと洋食屋さん寄りですが、トルコライスは食べられないので気を付けて。最近は長崎出身の長濱ねるさんの写真集にも掲載され〈ツル茶んクラシック〉も人気のようです。

トルコライス

今回頼んだ三種類のトルコライスをご紹介します。

左がフリカンデルトルコ(ハンバーグ・デミグラスソース)

中央が昔なつかしトルコライス(ポークカツ・カレーソース)

右がチキントルコ(チキンカツ・チキンフリカッセ)

すべて1280円のトルコライスです。

見た目も量もボリュームがあり大満足の一皿。ピラフのほのかなバターの味も、上にかかったソースも好みの味でした。

まさに大人のお子様ランチ!

ツル茶んが紹介されている本

『きまぐれミルクセ〜キ 能町みね子の純喫茶探訪』に〈ツル茶ん〉が掲載されています。

ツル茶ん 店舗情報・アクセス

【住所】 長崎県長崎市油屋町2−47
【最寄りバス停/路面電車】思案橋
【定休日】なし 【営業時間】9時00分~21時00分
【モーニング】9時~11時