京都・吉田山の中腹にひっそりと佇むカフェ「真古館」
吉田山周辺のカフェといえば山頂にある「茂庵」も有名ですが、少し山道を歩かないといけないのと、休日は人が多くて入れないことも。
今回ご紹介する「真古館」は休日でも比較的空いていて、銀閣寺や哲学の道を観光した後にふらりと寄れるのでおすすめです。
料理旅館「吉田山荘」とカフェ「真古館」
市バス「銀閣寺道」で降り、歩いて10分ほど
静かな住宅街に現れる立派な表唐門をくぐり、
緩やかな坂を上ると、まず料理旅館「吉田山荘」が見えてきます。
昭和7年に建てられた「吉田山荘」は、もともと昭和天皇の義弟・東伏見宮家が京都大学に通うための別邸として使われていたもので、国の登録有形文化財にも指定されています。ちらりと玄関をのぞくと、綺麗なステンドグラスがありました。
その「吉田山荘」の敷地内にあるのが、カフェ「真古館」です。
以前は車庫だったそうですが、改装し2007年にカフェとしてオープン。
「真古館」の店内
木の階段を上がりに、二階へ。
柔らかな緑に囲まれた空間はとてもすがすがしくて、思わず深呼吸したくなるほど。
椅子は教会で使われるチャーチチェアだそうです。
窓からは比叡山や大文字など京都の山々を眺めることができます。
「真古館」のメニュー
飲み物
珈琲、紅茶、抹茶やジュースのほかに、
アルコールメニューもあり、カクテルやグラスワインもここでいただけます。
セット
チョコレートケーキ
お福もち(9月~5月)
水ようかん(6月~8月)
「真古館」のお福もちと抹茶のセット
有機農法による十六穀米・もち玄米・小豆を使用した真古館特製の「お福もち」
黒蜜きなこがかかっていて香ばしくて優しい味。
添えられた書は、吉田山荘の女将さん直筆の和歌。裏には楷書と説明がありました。
水の面に照る月なみを数ふれば今宵ぞ秋の最中なりける 源順(朗詠集)
【大意】池の水の面に、月をうつした水波が明あかと照り輝く。この月をいつかと数えてみたら、今宵はちょうど秋のただ中、八月の十五夜なのだった。
この日はちょうど十五夜のころ。
女将さんの風流なおもてなしに心が満たされました。
レジ横にはコウモリの形の箸置きや、コウモリ型のビスケットも販売されています。
真古館のショップカード
ショップカードには、入口にあるシャンデリアが描かれています。「館」が可愛い…!
「真古館」店舗情報
【住所】京都市左京区吉田下大路町59-1 (吉田山荘敷地内)
【アクセス】市バス「銀閣寺道」から徒歩約10分
京都駅からタクシーで約20分
【TEL】075-771-6125
【定休日】不定休
【営業時間】11:00~18:00 ラストオーダー 17:30
【駐車場】6台
【公式HP】https://www.yoshidasanso.com/cafe
(2018年9月訪問)