アメリカの家庭で食べられているようなホームメイドケーキが人気の喫茶店CC’S(シーシーズ)
近くにある京都中央図書館に行った帰りなど、前を通るとつい入ってしまいたくなるお店です。
年季の入った看板。以前はアイスを使ったベイクドアラスカが名物だったそうですが
残念ながら現在は機械の故障によりアイスクリームは取り扱っていません。
「CC’S」純和風な店内
一見、甘味処か和菓子屋さんのような和風の店内。畳が貼られた椅子や扇型のテーブル、さりげなく置かれたお花が素敵です。
CC’Sと二人の詩人
CC’Sは米国の詩人Cid・Corman(シド・コールマン)と日本人の奥様によって1974年に開店。
現在の店主をしているおばあちゃんは、その奥様のご兄弟だそうです。
詩人の草野心平とも交流があり、店内にはC.コールマンとのツーショットが飾られています。
さらにその横には草野心平がCC’Sのフルーツケーキに捧げた詩も飾られていました。
『正に』草野心平
宅配便で来た。
Cid Corman 手製のものだ。
(クリームチーズなんていまない。 なくったっていい。)
この色、
正に色だ。
そして、
この味、
正に味だ。
そして、
お茶を飲む。
お茶の色も、
味もよくなる。
Cormanよ、
これにくらべると、
オレの詩は不味いな。
草野心平は中原中也とも交流があり、ともに詩誌「歴程」の創刊メンバー。
中也に傾倒していた私としては嬉しい偶然です。
「CC’S」の回るショーケース
円柱状の回るショーケース。
以前は自動で回っていたそうですが、現在はお婆ちゃん店主がひとつずつケーキの説明をしながら手動で回してくれます。
くるくる
CC’Sのケーキはどれも大きくて、ボリューミー。
モンブラン、ベークドアラスカ、ピーカンパイ、ジャンボシュークリーム…
説明を聞きながら眺めているとどれも美味しそうで、なかなか決められない…
そのうえ、お婆ちゃんが話す京都弁が美しくてついうっとりと聞き入ってしまう…
くるくると何周かした後、「チョコが好きならこれ!」と一押しされたチョコチーズケーキを頼みました。
「CC’S」のチョコチーズケーキ
しっとりしたビターチョコは濃いめでちょっと大人な味。
その上にはココナッツが乗っていて、その香ばしさが口いっぱいに広がります。
優しい味わいでとても美味しかった!
「CC’S 」のエンゼルフードケーキ
こちらは別の日にお持ち帰りしたケーキ。
柔らかなスポンジと、なめらかな生クリームで間違いなく幸せな気分になれます。
まさに「エンゼル」という名前がぴったりのケーキでした。
CC’S 店舗情報 アクセス
【住所】
【最寄り】バス停「丸太町七本松」
【定休日】火曜 【営業時間】10時00分~17時00分